建築が変わり、福祉が変わり、まちが変わる。福祉施設が、地域に開かれた魅力ある場所となり、地域でより愛され、多様な人たちとともに地域と福祉のみらいをつくっていく。「日本財団 みらいの福祉施設建築プロジェクト2021」は、建築デザインを重要な要素として位置づけ、福祉施設のさらなるアップデートとこれからの地域社会づくりをサポートするための新しい助成プログラムです。事業実施団体と設計者の協働による建築デザイン提案を含む建築関連事業プランを募集します。
主催
公益財団法人 日本財団
名称
日本財団 みらいの福祉施設建築プロジェクト 2021
開催趣旨
わが国における社会福祉制度は1960年代までに社会福祉六法(生活保護法、児童福祉法、身体障害者福祉法、知的障害者福祉法、老人福祉法、母子および寡婦福祉法)に基づき、整備が進められてきました。しかし、飛躍的な経済成長は急激な社会構造の変化を引き起こし、地域社会における「自助・自立」を基本とした社会福祉制度の確立を困難にしました。その結果、社会福祉は地域社会から独立した施設におけるサービスが求められるようになり、多くの社会福祉施設が設置されるようになりました。日本財団は、こうした社会のニーズに対応するべく、40年以上にわたり、数多くの社会福祉施設の建築助成を行ってきました。
近年、少子高齢化や多様性の尊重、コミュニティの希薄化といった社会背景の変化に伴い、社会福祉施設は多機能化や地域貢献への動きが活発となり、地域福祉を担う拠点としての役割が求められています。
社会福祉施設が、地域社会に開かれた魅力ある場所として認知され、まちづくりの核となっていくためには、建築デザインが重要な要素となってきます。デザインは環境をつくり、環境はサービスやケアと密接に結びついているからです。
「日本財団 みらいの福祉施設建築プロジェクト 2021」は、地域社会に貢献し、地域社会から愛され、地域福祉の拠点となる社会福祉施設をめざして、事業実施団体と設計者の協働による建築デザイン提案を含む建築関連助成事業を募集する、日本財団が新たにスタートする助成プログラムです。
助成額
● 1事業あたり上限額……3億円
● 助成件数(目安)……10件程度(申請の状況による。全体の予算額は非公表)
● 事業費総額に対する最大補助率……100%
助成対象
● 対象となる団体
日本国内にて次の法人格を取得している団体……一般財団法人、一般社団法人、公益財団法人、公益社団法人、社会福祉法人、NPO法人(特定非営利活動法人)、医療法人
※一般財団法人および一般社団法人については非営利型のみ対象とします。
※一般財団法人、一般社団法人、NPO法人(特定非営利活動法人)については、福祉事業(社会福祉法に定める第一種社会福祉事業および第二種社会福祉事業)を現に1事業以上実施していることとします。
※医療法人については、経過措置型医療法人でないことを条件とします。
● 対象となる事業
福祉事業(注)を行う施設や事業所の建築関連事業(新築/増築/改修/改造/外構工事)
注:福祉事業とは、社会福祉法に定める第一種社会福祉事業および第二種社会福祉事業を指します。
※同建物内に制度外のもの(ギャラリーやカフェ等)が含まれていてもかまいません。また、複数の制度を活用するものでもかまいません。
※隣接した複数の建物を申請する場合、全体が一体のプランであれば可とします。
スケジュール
● 募集期間
2021年6月14日(月)11:00~2021年10月15日(金)17:00
● 1次審査
募集締切後~2021年11月下旬……日本財団と審査委員による書類審査
● 1次審査結果通知
2021年11月末~12月上旬……ウェブサイト上および事務局からの連絡により発表
● 2次審査
2021年12月下旬……事業実施団体と設計者によるプレゼンテーション
● 助成決定・通知・発表・表彰式
2022年2~3月頃
申請条件
● 事業実施団体と設計者が協働すること
● 本プロジェクトの趣旨に沿ったものであること
● 募集要項の記載内容を遵守すること
申請方法
● 本サイトで募集要項をダウンロードし、詳細を確認のうえ、申請してください
● 事業実施団体による各種書類の提出と、設計者による設計デザイン案の提出が必要です
募集要項
下記のボタンから2種類の募集要項(PDFファイル)をダウンロードしてください。事業実施団体と設計者それぞれが、両方の募集要項を必ずご確認ください。
なお、一部、日本財団指定の様式が必要です。こちら(Zipファイル/2021.9.30 一部改訂)からダウンロードしてください。
※Zipファイルのダウンロード時に警告が表示される場合がありますが、これは一部ブラウザ(Google ChromeやFirefox)の仕様によるもので、ファイルの安全性に問題はありませんので、そのままダウンロードしてください。
※Googleフォームからの助成金ご申請は、必ず事業実施団体より行うようにしてください
説明会
本プロジェクトの説明会(ウェビナー)を7/16(金)に開催しました。
定員(500名)を大きく上回るたくさんのお申し込みをありがとうございました。
メール配信
本プロジェクトに関する最新情報をメールでご案内しています。
ご希望の方は、こちら(Googleフォーム)からメールアドレスをご登録ください。
なお、7/16(金)に開催した説明会(ウェビナー)にご参加の皆様、および、動画公開お知らせ受信希望フォームにご登録の皆様については、追加のご登録は不要です。
審査委員長
審査委員
工藤和美くどう かずみ
建築家 シーラカンス K&H
東洋大学 教授
1960年 鹿児島生まれ
1983年 IAESTE スイス研修留学
1985年 横浜国立大学工学部建築学科卒業
1985年 東京大学大学院工学系研究科修士課程
1985年 IAESTE オランダ研修留学
1986年 シーラカンスを共同設立
1987年 東京大学大学院修士課程修了
1998年 シーラカンスK&H 共同主宰
現在 シーラカンスK&H株式会社 代表取締役 / 東洋大学建築学科 教授
北川聡子きたがわ さとこ
社会福祉法人麦の子会
常務理事・総合施設長
1983年 北星学園大学文学部社会福祉学科卒業と同時に麦の子学園を立ちあげる。
2005年 アライアント国際大学・カリフォルニア臨床心理大学院日本校臨床心理学研究科修士課程修了。
現在まで子どもの発達支援と家族支援に関わる。
社会福祉法人麦の子会常務理事・総合施設長。公認心理師。
論文に「発達障がいの子どもを地域で育むソーシャルワーク」『ソーシャルワーク研究』44(4)、2019年)。
共著に『子ども家庭福祉における地域包括的・継続的支援の可能性』(福村出版、2020年)。『子育ての村ができた!発達支援、家族支援、共に生きるために』(福村出版、2020年)。
竹宮健司たけみや けんじ
東京都立大学都市環境学部
建築学科 教授
1991年 東北大学卒業
1993年 東北大学大学院工学研究科建築学専攻修了
1996年 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 博士後期課程修了
1996年 財団法人がん研究振興財団リサーチレジデント
1997年 国立医療・病院管理研究所 協力研究員
1997年 東京都立大学大学院工学研究科 助手
2001年 東京都立大学大学院都市科学研究科 助教授
2005年 首都大学東京都市環境学部建築都市コース 准教授
2010年 首都大学東京都市環境学部建築都市コース 教授
2018年 首都大学東京都市環境学部建築学科 教授
2020年 東京都立大学都市環境学部建築学科 教授
塚本由晴つかもと よしはる
建築家 アトリエ・ワン
東京工業大学大学院 教授
1965年 神奈川県生まれ
1987年 東京工業大学工学部建築学科卒
1987-88年 パリ建築大学ベルビル校(U.P.8)
1992年 貝島桃代とアトリエ・ワン設立
1994年 東京工業大学大学院博士課程修了、博士(工学)
2000年- 同大学大学院 准教授
2003・2007年 ハーバード大学大学院 客員教員
2007・2008年 UCLA 客員准教授
2011・2012年 デンマーク王立アカデミー 客員教授
2011年 Barcelona Institute of Architecture 客員教授
2012年 Riba International Fellowship
2012年 京都精華大学 客員教授
2013年 コーネル大学 visiting critic
2014年 ライス大学 客員教授
2015年 デルフト工科大学 客員教授
2017年 コロンビア大学 客員教授
現在 東京工業大学大学院 教授
成瀬友梨なるせ ゆり
建築家
成瀬・猪熊建築設計事務所
1979年 愛知県生まれ
2002年 東京大学工学部建築学科卒業
2004年 東京大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程修了
2005~06年 成瀬友梨建築設計事務所 主宰
2007年 東京大学工学研究科建築学専攻博士課程単位取得退学
2007年 成瀬・猪熊建築設計事務所設立
2009年 東京大学 特任助教
2010~2017年 東京大学 助教
現在 成瀬・猪熊建築設計事務所 代表取締役
前田 晃まえだ あきら
日本財団
専務理事
1977年 富山商船高専航海科卒業。海上災害防止センターへ入職。海上油濁汚染事故対応に従事。1981年 日本船舶振興会に転職、総務課、秘書課、海洋船舶分野の事業助成部門を経て、1994年 笹川スポーツ財団に出向。生涯スポーツの普及と「スポーツ白書」刊行を担当。1997年 海洋船舶部(現海洋事業部)業務課長、同部長として助成事業部門担当の後、2003年 総務部長、経営企画部グループ長を経て、2005年 常務理事に就任(総務、経理、監査部門担当)。2017年 新設された専務理事に就任。現在に至る。
森下静香もりした しずか
社会福祉法人わたぼうしの会
Good Job! センター
センター長
たんぽぽの家にて、障害のある人の芸術文化活動の支援や調査研究、アートプロジェクトの企画運営、医療や福祉などのケアの現場におけるアートの活動の調査を行う。
2012年より、アート、デザイン、ビジネス、福祉の分野をこえて新しい仕事を提案する「Good Job!プロジェクト」に取り組む。
「Good Job!プロジェクト」では、2016年度グッドデザイン賞にて、金賞受賞。編著に『インクルーシブデザイン−社会の課題を解決する参加型デザイン』『ソーシャルアート−障害のある人と社会を変える』(いずれも学芸出版刊)など。
審査の視点
( 1 ) 組織(運営団体)について
【理念が明確か】
活動の理念や目指すケア・支援、それらと建築・空間との関連や相互に与える影響を考慮し、作り上げようとしていること。
【継続・発展性】
助成終了後(竣工後)においても行政からの報酬等や補助金、自己財源を活用し施設の運営を継続できること。新規に始める場合は自治体との調整が済んでいること。現行の福祉制度以外の取組みを含む場合は、全体的な資金繰りについて想定があること。
【運営の責任】
デザインの効果を最大限に活用し、支援や法人運営のさらなる発展を考え、また法人内での意識統一を図っていること。
( 2 ) 建築面について
【デザイン性】
利用者や施設職員が心地よく過ごせ、誇りを持てるような空間であること。
【地域にひらく福祉】
ハード・ソフト面において地域にひらく福祉を目指すものであること。閉鎖的な福祉施設のイメージを変えようとするものであること。
【福祉事業との関連性】
福祉への関心や団体とのコミュニケーション、周辺地域のようすから、目指す建築の最適解を試みていること。
【継続・発展性】
継続的な活用や将来展望を見据えた建築になっていること。
【現実性・経済性】
現実性のある案および経済性を考慮した金額根拠であること。
1次審査結果
当財団および審査委員による書類審査の結果、一次審査通過事業(20事業)を決定いたしましたので、下記の通り報告します。
※申請件数:472事業(重複申請を除く)
※記載事項
設計デザイン案登録番号
設計デザイン案タイトル
事業実施団体/設計者
NFP0012
農と生業のゆらぎの中で生きる ー連関の内側に自分を発見する場ー
特定非営利活動法人CCV/建築設計室わたなべ
NFP0029
奥能登プロジェクト -“ごちゃまぜ”で繋ぐ地域の心-
社会福祉法人佛子園/株式会社kyma
NFP0055
まち化する福祉施設 レンガの家
特定非営利活動法人かしわのもり/株式会社トコト一級建築士事務所
NFP0113
ナミワケ荘 福祉と地域をつなぐ「出張所」
社会福祉法人ライフの学校/株式会社トミトアーキテクチャ
NFP0194
サッカー×福祉×建築から地域に出来事の連鎖を起こす
社会福祉法人来島会/有限会社rulafa
NFP0260
BURANO OYAMA ー医療的ケアが必要な子どもたちと家族の欲張り拠点ー
一般社団法人Burano/NIDO一級建築士事務所
NFP0268
農業とともに、時を編む。「どうぞ」の里へ。
社会福祉法人無門福祉会/株式会社日比野設計
NFP0302
集落に繰りだす福祉 溶けこむ施設
特定非営利活動法人縁活/b.i.n木村敏建築設計事務所
NFP0342
「たなごころ」の自立援助ホーム
特定非営利活動法人山の薬剤師たち/一級建築士事務所秋山立花
NFP0355
共に歩み、共に生きる みらいを育むみんなの大きなにわ
医療法人寿栄会/株式会社ofa
NFP0369
地域の一部となれ
社会福祉法人丹緑会/合同会社わくわくデザイン
NFP0371
まちの庭
社会福祉法人わたぼうし/architectural design market一級建築士事務所
NFP0372
「あそびのある森」Sorashi-do Fields
特定非営利活動法人あおぞら/株式会社東海林健建築設計事務所
NFP0410
3つの屋根と多世代が集う憩いのケアパーク-混ざり合う子育て支援センター、みんなのスペース、カフェの計画-
社会福祉法人清鳳会/株式会社山田伸彦建築設計事務所
NFP0412
地域から求められる施設を ~さまざまな障害特性の方とも、気持ちよく生活できる住まいへ~
社会福祉法人久美愛園/株式会社横松建築設計事務所
NFP0476
深川えんみち
社会福祉法人聖救主福祉会/JAMZA一級建築士事務所
NFP0490
体験型福祉施設「ボナプール楽生苑」
社会福祉法人新生福祉会/株式会社伊東豊雄建築設計事務所
NFP0501
地域活性化交流拠点 日吉吉日
社会福祉法人日置福祉会/ウチダアーキテクトオフィス
NFP0512
HARA's FARM WAGATANO TERRACE(ワガタノ テラス)
社会福祉法人三篠会/株式会社あい設計
NFP0535
つくりながら育てる場 Community Village ホドホド
一般社団法人おひさま/一級建築士事務所 大西麻貴+百田有希 / o+h
(以上、設計デザイン案登録番号順)
助成決定事業
作品名
まち化する福祉施設 レンガの家
実施事業団体
特定非営利活動法人 かしわのもり
設計事務所
株式会社トコト一級建築士事務所
審査委員による講評
作品名
BURANO OYAMA ー医療的ケアが必要な子どもたちと家族の欲張り拠点ー
実施事業団体
一般社団法人 Burano
設計事務所
NIDO一級建築士事務所
審査委員による講評
作品名
集落に繰りだす福祉 溶けこむ施設
実施事業団体
特定非営利活動法人 縁活
設計事務所
b.i.n木村敏建築設計事務所
審査委員による講評
作品名
地域の一部となれ
実施事業団体
社会福祉法人 丹緑会
設計事務所
合同会社わくわくデザイン
審査委員による講評
作品名
深川えんみち
実施事業団体
社会福祉法人 聖救主福祉会
設計事務所
JAMZA一級建築士事務所
審査委員による講評
作品名
体験型福祉施設「ボナプール楽生苑」
実施事業団体
社会福祉法人 新生福祉会
設計事務所
株式会社 伊東豊雄建築設計事務所
審査委員による講評
審査委員による総評
工藤和美委員長
応募いただいた472事業の申請団体の方々の思いは、建築プロジェクトの提案を通して活動の志の高さと献身的な姿勢に心打たれる思いがしました。助成の枠組みの中で選別をしなくてはならず、心苦しい思いでいっぱいです。採択に至らなかった方々も、お示し頂いたすばらしい計画が、何かしら実現して行きますことを心より願っております。
北川聡子委員
沢山の皆さんが、大変な努力をしてこのプロジェクトに応募されたことに敬意を表します。この審査を通して、福祉施設がこの地域社会において、何のために存在しうるのかということを改めて考えさせられました。福祉施設がこの地域にあることで、地域に住む方々の生きていくための悩み・不安・孤立などの課題やニーズが、少しずつ解決され、優しくてみんなが住みやすい社会や未来を作る拠点になっていく大きな役割があるのだと思います。そういった意味で、今回、選ばれた事業所はその福祉施設を作ることでその地域社会全体に住む一人一人の幸せにつながるという観点がありました。また、建築的にも人が活かされるような環境であり、優れたデザインの建築だったと思います。
竹宮健司委員
「みらいの福祉施設」への想いが詰まった提案が、さまざまな福祉事業者から寄せられた。採択候補となった事業は、いずれもこれまでの実績に基づいた質の高い福祉事業計画と、その事業への深い理解と洞察によって紡ぎだされた魅力ある施設計画の、両面を合わせ持つ提案となっていた。これらの提案書には、事業実施者と設計者が協働して創り上げた「新しい福祉のかたち」が表現されており、二次審査のプレゼンテーションにおいても、そのことが明確に示された。一方、不採択の申請案には、設計者と事業者の協働の成果が表現されていない、事業実施に相応しくない敷地の選定、地域に開かれていない施設計画等の問題点が指摘された。
塚本由晴委員
最終審査のプレゼンテーションの間、福祉に携わる皆さんの熱意に感動していました。福祉の現場には、さまざまな障壁や困難があると思いますが、そこに挑戦していくことはとても創造的なことであり、だからこそ活力が生まれるのでしょう。建築のデザインで福祉の現場をもっと楽しいもの、心休まるもの、地域に受け入れられやすいものにしようという本プロジェクトですが、産業的な理屈でがんじがらめになっている建築デザインに、挑戦の場と活力を与えてくれるプロジェクトでもあり、続いていくことを切に願います。
成瀬友梨委員
「まちに愛されるデザイン」というテーマが示す通り、これからの福祉施設と周辺との関わり方を問う助成金プロジェクトです。応募案はどれも事業者の熱い思いが詰まっており、社会的にも大切な役割を担うものばかりでした。一方で、建築計画やデザインの部分にもっと力を割いて欲しい応募案が多くあり、非常に悩ましい思いで審査を行いました。選ばれた事業は、社会の中での福祉施設の新しいあり方に真摯に向き合い、運営面・設計面両方で応えようとしているものです。建築設計の面では、派手さはないかもしれませんが、無駄を省き、練られた計画から湧き上がる美しさを纏った提案を選びました。
前田晃委員
本プロジェクトは、福祉施設のイメージを一新するために募集しましたが、500近い設計士と団体から申請いただき、このテーマへの関心の高さに驚いています。今回は、条件が整わず不採択にせざるを得ない企画が多くみられましたが、準備期間が短かったことも影響したかと思います。一方で、募集の趣旨を理解いただき、提案力ある設計士と施設運営者の哲学が一体となった企画は、審査委員会においても高い評価を得られたと感じています。次回は更に一歩進み、施設のあり方に一石を投じる提案を期待しています。
森下静香委員
このプロジェクトは建築デザインを重要な要素として位置付けたことが画期的であり、多くの応募がよせられた。今回の選考で意識していたことの一つに地域をどう読み込んでいるかがある。地域のニーズをみたす事業提案であることはもちろん、自然や文化、社会状況含め、地域のなかでその建築である理由が素直に伝わるものであること。二つ目に利用する人や環境の変化に対し豊かで柔軟な発想で対応できる組織であり、建築であること。三つ目に福祉事業者と設計者が互いの考えを常に熱意をもって交換しあうパートナーシップのもと、福祉の新しい価値をつくろうとしていること。建物は使われてからが本当のはじまりである。地域にひらかれた福祉施設であるためには、今後も魅力ある活動をつくる知恵が必要であり、より多くの人々の関わりを促すための工夫を重ねていかなければならない。選考された建築、そして活動を注目していきたい。
※「日本財団 みらいの福祉施設建築プロジェクト2021」審査に関するご報告について
日本財団公式サイト
2022.03.18
表彰式を行いました
2022.03.13
二次審査会(プレゼンテーション)Vol.4/4【YouTube】
2022.03.13
二次審査会(プレゼンテーション)Vol.3/4【YouTube】
2022.03.13
二次審査会(プレゼンテーション)Vol.2/4【YouTube】
2022.03.13
二次審査会(プレゼンテーション)Vol.1/4【YouTube】
2021.10.07
森下静香氏(審査委員)の
インタビュー動画【YouTube】
2021.09.30
成瀬友梨氏と北川聡子氏の
審査委員対談動画【YouTube】
2021.07.30
塚本由晴氏(審査委員)の
インタビュー動画【YouTube】
2021.07.21
竹宮健司氏(審査委員)の
インタビュー動画【YouTube】
2021.06.14
工藤和美氏(審査委員長)の
インタビュー動画【YouTube】
2021.06.14
福祉事業者のための
「建築家の見つけ方」
2022.04.18
本プロジェクトについて、2022年度も実施することが決定しました。募集期間は6月~9月初旬を予定しています。準備ができしだい本サイトでご案内します。
なお、募集要項については、2021年度の内容から変更する可能性があります。いましばらくお待ちください。
2021.12.09
当財団および審査委員による書類審査の結果、一次審査通過事業(20事業)を決定いたしました。「審査について」で掲載しています。
2021.10.15
今回の募集は締め切りました。多数のご申請をいただき、誠にありがとうございました。
2021.09.26
【申請ご検討中の皆様へ】
お問い合せにつきましては、原則、10月8日(金)をもって受付を締め切らせていただきます。
その後に送信いただきましたご質問に関しましては、申請期日までの返信が確約できかねますので、ご了承ください。
これまでいただいたよくあるお問合せについては、Q&Aに記載しておりますのでご確認ください。
2021.08.06
【申請ご検討中の皆様へ】
現在、日々多数のお問い合わせを頂戴しており、ご返信、ご対応にお時間をいただくことがあります。ご迷惑をおかけしており申し訳ございません。
お問い合わせの内容によっては、「募集要項」や「Q&A」でご確認いただける場合もございますので、あらためてご一読いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
2021.07.30
本プロジェクトに関するQ&Aをアップしました。詳細は募集概要コーナー「Q&A」をご確認ください。
2021.06.14
募集をスタートしました。詳細は募集要項をご確認ください。
2021.06.14
「日本財団 みらいの福祉施設建築プロジェクト 2021」公式サイトをオープンしました。
お問い合わせ
■ 助成金に関するお問い合わせ
日本財団 公益事業部 国内事業審査チーム
「日本財団 みらいの福祉施設建築プロジェクト 2021」担当
※事業内容に関するご相談や、採択可能性に関するご質問は回答いたしかねます。
■ 「日本財団 みらいの福祉施設建築プロジェクト 2021」事務局
nfp@kenchiku.co.jp(株式会社建報社 内)