学生コンペ

2022.3.18

「日本財団みらいの福祉施設建築プロジェクト2021」表彰式を行いました!

2022年3月18日(金)に、計472事業より選ばれた6事業への表彰式を実施しました。表彰された6事業には総額1,448,000,000円の助成金を交付します。
また、本プロジェクトの特別企画である、学生を対象に実施したアイデアコンペ「日本財団福祉のデザイン学生コンペ2021」にて授賞された9組への表彰式も併せて行われました。

■日本財団みらいの福祉施設建築プロジェクト表彰式当日の様子

表彰式には、助成決定事業の実施団体と設計者、計12名が参加しました。
式では審査委員から6事業への講評が行われました。
建築家の塚本由晴委員からは、「選ばれたプロジェクトもそうでないプロジェクトも、非常にエネルギッシュで創造性に富んでいて、どうしてこんなにも活力があるのだろう?と感じていました。今までは、活力があるから挑戦するのだろうと思っていましたが、挑戦しているから活力があるのだという事に気が付きました。 これは、福祉だけでなく、これからの日本の秘訣でもあると思います。 そこに関わっている建築家の方が、さらに建築に活力を見出していくんですね。そういう素晴らしいプロジェクトに今回審査委員として参加することが出来て、大変光栄でした。 」と期待のコメントを寄せられました。

審査委員の講評後、事業実施団体と設計者へ、表彰状が授与されました。社会福祉法人丹緑会の篠崎常務理事は「薄暗い施設の中で働いていることがイヤで、変えたいなぁ、地域に開きたいなぁ、と、いつも考えていました。今回のプロジェクトは、なぜ福祉は地域に開かなければいけないのか?ということについて深く考える良い機会でした。1人1人に向き合って、小さなことを積み重ねていくことで、地域の方と強い関わりを作ることが出来ると確信しています」と抱負を述べました。
また同事業の設計を担当した、合同会社わくわくデザインの八木さんは「特別養護施設の設計は15年ほど続けていますが、現場で話を聞いていると問題が芋つる式に出てきます。それは地域の問題も社会問題もそうですが、これまでにも、それらが空間と密接にかかわっていることを感じていました。 今回のプロジェクトのようにスケールが大きくなると難しい事も沢山出てきますが、いま改めて、建築・空間の提案でここまでできるんだということを実感しています」と建築デザインの可能性を言及しました。
今回の採択事業の建築を通して、福祉施設に建築デザインを取り入れることで、地域の人々にとっても憩いの場となる、新しい福祉施設のあり方を全国に示していきたいと思います。

■日本財団福祉のデザイン学生コンペ表彰式当日の様子

「日本財団福祉のデザイン学生コンペ」の表彰式は、受賞者が対面とオンラインで参加しました。
審査委員からの総評後、受賞者へ表彰状が授与されました。今回最優秀賞を受賞した横浜国立大学大学院の吉田真緒さんからは「日本財団の方と建築学生の会話や、建築家と福祉関連の方々との会話が印象的でした。この貴重な議論に参加できたことは貴重な体験でした。」とコメントがありました。
表彰式後は審査委員の大西麻貴氏、山道拓人氏を囲み、これからの福祉施設デザインのあり方などについて、意見を交わす姿が見られました。福祉のデザイン学生コンペが、学生が地域福祉に関心を持ち、福祉が支える社会のあり方を提案する機会となっていくことを期待しています。

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「日本財団 みらいの福祉施設建築プロジェクト 2021」担当

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■ 「日本財団 みらいの福祉施設建築プロジェクト 2021」事務局

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