日本財団 みらいの福祉施設建築プロジェクト

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特定非営利活動法人おおいた子ども支援ネット/有限会社アトリエ・ワン|第3回 日本財団 みらいの福祉施設建築プロジェクト

「第3回 日本財団 みらいの福祉施設建築プロジェクト」において助成が決定した団体に対し、採択直後にインタビューを実施しました。

■作品名:「だんのはるオーガニックケアガーデン」
■実施事業団体:特定非営利活動法人おおいた子ども支援ネット
■設計事務所:有限会社アトリエ・ワン


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子どもたちのための福祉活動を、もっと地域に開放したい

10年前の法人設立当時から、「子どもたちの福祉活動をもっと地域に開放したい」「地域に開放することで、多様な参加者に関わってもらいたい」と考えていました。本プロジェクトがはじまることを聞いて、ぜひ参加してみようと思ったのが申請に至ったきっかけです。

ランドスケープデザインを担当いただいたフォルクさんは、設計を担当してもらったアトリエ・ワンさんから紹介していただきました。それまで実際にお会いしたことはありませんでしたが、東京から大分に来て、いろんな場所に足を運んでくださいました。

一緒に話をする時間をたくさん持つ中で、「この人たちなら私たちの思いを叶えてくれるかもしれない」と感じたことが、お願いする決め手になりました。今回のプロジェクトをきっかけに関わっていただいたみなさんの姿勢から、単純に建物を設計するだけではなく、「私たちの地域をもう一度デザインし直す」という営みを学ぶことができました。

「事業にかける思いに共感してもらえるか?」が出発点

福祉事業者は、はじめからしっかりとした言葉でなくても良いので、自分たちのやりたいこと、作りたい場所の可能性について、建築士の方に伝える場がたくさんあると良いと思います。どんな建物にするかを具体的に考えはじめる前に、「自分たちの活動への思いに共感してもらえるか?」が出発点になると思います。

私たちの法人は、みらいの福祉施設建築プロジェクトがはじまった初年度から3年間にわたり、不採択になっても申請を続けてきました。本当に実現したいことを叶えていくためにも、諦めずしっかり準備をしながら、たくさんの方々と思いを共有していくことが重要だと思います。

(事業者インタビュー:特定非営利活動法人おおいた子ども支援ネット)

 


 

事業者の熱い思いを聞き、すぐに現地へ

最初の接点は、共通の知り合いから矢野さんを紹介していただいたことで生まれました。その後、すぐに矢野さんが東京に来てくださって、今回のプロジェクトの概要やそこに込めた思いを話してくれました。矢野さんは熱い人なので、その話を聞いて「僕も何か協力したい」と思い、すぐ大分へ行かせてもらいました。

建物そのものの設計だけでなく、外部とのつながりを重視

大分を訪問したときに、時間をかけて建物の敷地の周辺を一緒に歩きました。どんな人がいるのか、どんな植物があるのかなどを実際に見たり、敷地の近くにある大学内も案内していただきました。今回のプロジェクトでは、建物の周りの敷地やランドスケープ、地域など、建物と外部とのつながりがとても重要になると感じました。

理念や思いを伝えてほしい

プロジェクトの途中段階では、もとの建物を改修するのではなく新築の建物を建てる案も出ました。最終的にはコスト面の条件なども含め、優先順位を付けて調整していきました。

福祉事業者のみなさんは、設計担当者に対してぜひ、自分たちの理念や目指している未来についての思いを伝えてください。そうすれば単なる現状の課題解決ではなく、もっと深いところについての議論ができると思います。

(設計者インタビュー:有限会社アトリエ・ワン)

 


 

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